冬至。太陽の誕生日。

昨日この何年かの懸案事項が終わりました。
この解決方法を望んだわけではなかったけれど、
きっとこれが最良の選択と思える日が来る!
さあ、新しいはじまり、
と切り替えていたら、

先日の大阪大学での「触れる」講義に対する学生のレポートが届きました。
細かな字でびっしり書き込まれた80枚のレポートは読み応えがあり、
大きな仕事を終えて呆然としているわたしの、カラカラの心を潤してくれました。

看護教育の中で、看護の基本の手とまなざすことが
基礎の段階で教えられていないことへのもどかしさから始まった
精神看護の一コマを用いてのタッチケア 講義でした。

医療者ではないホリスティックなセラピストという立場での講義、
初対面の人間が90分で伝えられることって何だろう。
感度が高く、若木のようなしなやかさと体力と気力のある健康な若者に
どんな語りかけや言葉が響くだろう。

試行錯誤と模索と、入念な打ち合わせと、
講義のあとの丁寧な振り返りを積み重ねてきました。

毎年手応えが大きくなり、
今年はとうとう「タッチケア 」という言葉を知っている学生に初めて出会いました!

「タッチケア 」「手当て」
イコール
非科学的な怪しい宗教。

そんなイメージを抱いている学生も去年までは見かけました。
(実際に病院や福祉や医療関係者はそんなイメージを抱いてる方が驚くほど多い!)

でも今年はそんな、マイナスイメージを抱いてたというかたが、ゼロ。

招いてくださった先生いわく、
「効果を考えたこともない→すごい効果とわかる」という変化が顕著でした。

山口創先生はじめ、タッチケア に関わるかたが増え、
地道な活動が少しずつ実り始めているようでとても嬉しいです😊

学生のレポートでは、ああ、このエピソード、このリサーチ、このワークが響くんだ、
というポイントが明確で想像をはるかに超える反応でした。

「タッチケアは、どんなにロボットが発達しても人間の手に代わることはできない」と
書いている学生もいて、
社会神経系を駆使してつながりの中で進化の過程を遂げてきた
「ヒトが人になる」意味にも気づける時間になったようです。

「初めてタッチケアを学んだ。
こんなに簡単で、こんなにしあわせな気持ちになるんだ、と驚きました」

「看護を学ぶ上で人に寄り添うことの大切さを教えられますが、実際はわかりませんでした。
ペアワークをしてみて、相手の気持ちが言葉なしに伝わるんだ、とか、
相手が目を閉じていても、温かいまなざしを送ると視線を感じてくれたり、
タッチケアは医療として成り立つ分野なのではないかと思いました。」

「モヤモヤした気持ちを抱えていましたが
何も言わずとも、ワークを通していつのまにか心が軽くなっていることに気づきました!」

「触れる強さ、表情によって、快にも不快にもなり、
相手を思いやりながらふれることで、相手の心に触れることになると知り、
私たちの手が持っている力はすごいと感じました。
看護の場で実践していきたいです。」

実践したい、看護に役立てたい、自分に家族ができたら必ずしたい、
と未来に繋げて考えてくださる学生が多かった(ほとんど!)のも印象的でした^ ^

小さな小さな一歩ですが、きっと大きな未来につながる一歩。

レポート一枚一枚に込められた思いを大切に、
仲間を増やし、これからも活動していきます💕
ブログを訪れてくださるみなさま、
いつも暖かく応援してくださってありがとうございます!
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