『人は、人を浴びて人になる』
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去年、こんな胸に響くタイトルの本が出版されました。
むさぼるように一気に読み、
いつかお会いしたいと思っていた児童精神科医の夏苅郁子先生。

今日は扇町教会での夏苅先生のご講演会に伺いました。
ご案内くださった申先生、詩園先生ありがとうございます😊

講演が始まる前、教会の牧師様が祈りのお話で、
「こころ」を病んでいるのではない、
「脳」機能の問題なのだ、というお話に頷きました。

精神を病む母との壮絶な幼少期の生活、
いじめ、ネグレクト、自らも精神の病となり、
恨みを原動力にして生きてきたと語る夏苅先生は、
当事者・家族・精神科医という立場で活動されています。

小柄でとても優しい聡明な瞳、
心の奥まで届くような慈しみ深い声の、大きな存在の方でした。

人を癒すのは医療や薬ではなく、
(もちろん、それらも大事だけれど)、
人は人に癒されるというメッセージがこころに響きました。

「人が死を思う時がある。
心の闇ではなく、タイミングです。
人はタイミングまで操作できません。
自死遺族の方は、自分を責めないで」とも。

回復過程に入るスイッチが、
「感覚」からということも、
タッチケアを行うわたしとして、精神科医の考察として出てくることがとても興味深いです^ ^

ご著書をぜひ、ご覧になってくださいね。










夏苅先生は、私費で
精神科に通う患者からみた精神科の医師や施設に対する意見についてのアンケートを取り、
7000を超える大規模な回答を論文にまとめられました!

来月の学会誌に掲載されるそうです。
声を上げることのできない患者からの「査定」のような回答結果を、
論文として受け入れ、掲載の決断をされた学会にも敬意を抱きます。

人生は不条理です。ある日突然、病が、事故が、
災害がふりかかります。あまりにも不条理に、容赦なく。
なぜ、わたしに⁉︎

だからこそ、人は人に出会います。
ひとすじの光に希望をみいだします。
人は人を浴びて人になるのです。