生まれて初めてアロマセラピーを受けにこられた方の
左手の薬指に、オイルを塗布してトリートメントを始めると、
こらえてきた想いがあふれるような嗚咽が止まらなくなりました。

ケアルームでは、珍しいことではありません。

気づかれるのを待っている、
からだに蓄えられた記憶や感情のエネルギーは膨大な量です。

開放してもいいし、
解放してもいい、
ずっと握りしめていてもいいし、
忘れてしまってもいい。

そんな、宙ぶらりんになった未消化の何かとともに、
私たちは生きています。

優しくふれる、優しくふれられる、
微笑みのなかで、評価のない世界で、
そのままの在り方で大切にされたら…。

あのとき流せなかった涙があふれて、
あのとき気づけなかった怒りに気づき、
しっかりと悲しめなかった小さな自分を愛おしく感じ、
塗りつぶしたかった過去の記憶がほんの少し、
理解できるものになるのかもしれません。

からだにふれることは、
その方の心にふれること。
生きてこられた時間にふれること。
過去と未来を、いま、に取り戻すこと。

ふれたいな、愛を込めて、大切に、わたしに、あなたに✨