Fascial Dissection Course in Arizona 2017に参加するために
1月15日から23日までアメリカ、アリゾナ州のフェニックスに行ってきました!

たった5日間の研修なのに
感じたこと、受け取ったことが多すぎて、
ビフォーとアフターの世界の見え方が激変しています。
まだまだ整理しておとしこめていません。

生と死、
聖なるものと穢れと、

想像を超えた経験の中で
自分の心が、魂が、ぶるぶると震えながらも、
だからこそ、まっすぐに地中深くに降り立っている感覚。

誰かを見ても、その内側がすけてみえるような、
内側の聖なるいのちにふれていたいような、
だからでしょうか。
帰国後は大阪を歩いていても、人にぶつかります。
じっと相手の体の中を見つめて立ち止まり、ぶつかっているのです。


経験したこと、見たこと、驚嘆したこと。

セッションも大きな変化をしています。
からだの内側がはっきりとわかる。
この感覚。

同じものを見ても、受け取る感覚が変わってしまったので、
これまでわたしが開催してきた講座も大きく変化しそうです。

まとめ、統合していく作業はゆっくりと。

まずは、フェイスブックに毎日アップしていた記事で
9日間の旅の報告をさせていただきます(^^♪
帰国して4日もたつのに、時差ボケ真っ盛りで、
夜の作業がなんにもできないのです。

では臨場感たっぷりの投稿のまとめです〜♪



すっかり雪景色の大阪。
受験生のお弁当と朝ごはんを用意して、
解剖実習ツアーへラヴィングタッチプロジェクトの
ステッカーを両面に貼ったスーツケースと一緒に出発です。
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伊丹〜羽田〜ロス〜フェニックスまで、
トータルの飛行時間は13時間ほどですが、乗り継ぎなど合わせると約20時間!
長い1日になりそうです。

今朝は夜中に夢を見て起きました。
15年前に亡くなった義父が満面の笑みで、
「ひろちゃん、頑張りや」というのです。
目が覚めて、はっと気がつきました。
今日は義父の命日でした。
自分の出発で余裕がなくて、お供えもできてないのに、輝くような笑顔でした。

「嫁らしい」ことはなにもできず。
義父母の家に行って、最初に義父母がするのは、
わたしのためのお布団を敷いてくれることでした。
いつ行っても、「ひろちゃん、寝えや。無理しなや」と言ってくれる義父母に
甘えっぱなしでこんな歳になりました。
義父は亡くなる最期まで、こどもたちのことを案じてくれていたので、
受験も進路のことも見守ってくれてるのだろうな。
お義父さん、ありがとう。
2人とも、面白くって素敵な人に成長しました♪

いろんな方に、たっくさん助けていただき、
こうやって海外にも気持ちよくいけることに感謝がこみ上げてきます!
みなさまからの応援メッセージ、エネルギー、ダイレクトに届いています♪
本当にありがとうございます(^^♪

滞在してるのはナバホ族のナバホ・ネイションのあるアリゾナ州。
道路脇には、サボテンがたくさん自生していて、ホテルにも、
美しいレリーフが飾られています♪

25年前、お隣のニューメキシコ州のタオス・プエブロ族の居留地を訪れました。
土色をしたレンガ色の建物への既視感が凄まじく、
わたしは遠い遠い昔、きっとこの地に住んでいたんだ!と思うほど。
同じアリゾナ州のフォーコーナーズに住む、
豊かな神話を伝えるホピ族の方ともご縁があるので、
次回はぜひとも訪れたいのです。


到着翌日からの解剖実習。
予習復習で、夜もあまり眠れず。
3日目にして、ようやく時差ボケからも完全復活!食欲も出てきました。

解剖中は、ランチ休憩のみで、水も飲まずトイレにも行かず、
立ちっぱなしで集中するので、日本では行ったことがないデニーズとダンキンドーナツが、
休憩時間の心のオアシス。助けられています♪
天気予報を見ようとテレビをつけたら、
今日のトップニュースがサボテンくんで、ほんわかしました〜♪
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今回参加しているアリゾナのDrToddのラボの解剖実習は、
『アナトミートレイン』著者のThomas Myersトーマス・マイヤーズの朝のレクチャーと解剖実習、
そして、解剖のマスターTodd・Garcia先生による、
700年前のダヴィンチの時代と同じ条件での世界でも貴重な解剖ができるクラスです。
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初対面の参加者たちがチームに分かれて、
一からほぼすべてを自分たちで解剖するという
(もちろん、ナビゲートしていただきながら)大きなプロジェクトでした。

集まってこられた参加者の方は理学療法士さんやトレーナーや、
フィジカルセラピストさんなどからだのプロの方ばかり。
それぞれが、この解剖実習で学びたいテーマを持ち寄るので、
より幅広いからだの部分についての視点や知識が深まります。
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アリゾナ到着の次の朝8時30分から解剖実習の初日ガイダンスとレクチャーがはじまりました♪
意思を持っているかのような美しい筋膜のスライドに目を奪われます。
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そのあとはラボでの解剖実習。
ホリスティックな医療哲学は、わたしたちが、目に見える物質だけではない、
BODY MIND SPRITこころ、からだ、いのちが
有機的に統合された存在であることに立脚しています。

さらっと書いていますが、そして、さらっと口にしていますが、
「有機的に統合された全体性」をさらに深めることが
今回の解剖クラスに参加した一番大きな動機です。

いのちの美しさは、細胞の一つ一つの完璧なダイナミズムと、
70兆個とも言われるそれらの細胞たちが、
「生命」を生きるために神経や脳や筋肉や骨やリンパ系や腱や皮膚たちとともに、
最高のチームワークではたらいている現在進行形の営み。
今日の生まれて初めての解剖は無我夢中で、チームのみんなと、
ご献体のかたへの深い敬意を抱きつつ、無心に手順を進めました。


人のからだの可動域がいかに、皮膚に影響されているかがよくわかりました。
筋肉や腱ではなく。

そして、人のからだの個性、多様性の豊かさ。

解剖中は、感情を感じる余裕もなかったのですが、
1日のワークがすべて終わりクロージングに入ると、
うお〜と叫びたいような感情に圧倒されました。
息ができないくらい深いところから吹き上げてくる想いに、倒れそうになりました。

その感情は「愛」。ご献体の方々の、無尽蔵の全肯定の、
なにもかもすべてを私たちに委ねてくださった勇気と愛の想いでした。
こんな形の愛を感じたのは初めてです。
あまりにも強烈で知ってる言葉で表せないので「愛」と呼ぶことにしました。
ひとり静かに、今日の振り返りをしていると涙が止まらないのです。



鉗子とメスを片時も離さず、
一心不乱に解剖作業を行っていると、
どの部分も大きなつながりの中の大切な役割を担っていることがわかります。

解剖の授業や本で学んだ通りと頷くこともあれば、
色も形も場所も、教科書通りではないことも多く、
ご献体の方々が生きてこられたストーリーが、
からだの部位に、肌に、筋肉に、骨格に刻まれていました。

ご献体の方に深い愛を感じ、
一日の解剖が終わると、緊張感との対比から感情が溢れ出てしまうこともありました。

今回の解剖を導いてくださったTodd・Garcia先生と
Tomas Myers先生の深い知識、好奇心、生徒の一人一人の意図や興味を汲み取って、
丁寧に寄り添ってくださる姿にも感銘を受けました。


通訳をしてくださった香織さん、トラビスさん、まいこさん、かなさん、
アシスタントのローリーさん、モーリーさんの笑顔と気配りも素晴らしく
いつでも最大限惜しみなく、
わたしたちの学びを応援してくださいました。
講師やアシスタントのみなさんのどっしりしたグラウンディングのおかげで、
道に迷うことなく、最後まで全員が高い意図とともにコミットすることができました(*^_^*)

解剖中にToddに何度も聞かれたのは、
「何をゴールとしているのか。」
最初はあまり意味がわかりませんでしたが、
何を知りたいのか、見たいのか、どこを目指しているのかがわからないと、
たどり着けないのだ、ということ。
これは、解剖だけではなくて、日常の中でも問いかけていたいと思います。

解剖実習がはじまってから不思議が続きます。
目を閉じるとすぐにわたしは、
筋膜の中にいたり、喉頭に吸い込まれていたり、
強靭でツルツルした大腿筋膜を滑っていたり、
神経のふさのジャングルで遊んでいるリアルなビジョンの中でまどろんでいます。

とくに筋膜の柔軟性、動き、美しさに魅了されました。

皮膚のすぐ下にある筋膜は、神経組織もおおく、
筋膜から取り出された筋肉は頼りなく孤独に見えました。
ひとは、薄い薄い、解剖学でもほとんど言及されることのない筋膜で守られ、
骨格を維持し、わたし、という存在を内的に感じていることがよくわかります。
朝ごはんのパンをちぎるときにも、その断面が筋膜に見えて、「きれい」と呟くほどでした。

ご献体は8体。
女性、男性、体格の大きさ、痩せているのか、
脂肪が多いのか、健康だったのか、ご病気だったのか。

どれ一つとして同じおからだはなく多様性に富み、
しかも思っていたよりはるかに強靭で、賢く、完璧です。


トムの朝の講義を聞くためだけでもアリゾナに来た甲斐があります!
トムのご専門の筋膜について、
そしてミクロのレベルの細胞の構造や働きについての最新の研究を、
アニメーションや画像で実際に目で見て学びます。
顕微鏡の世界で起こっている現象が、生きているわたしたちのからだ、
筋肉や腱や神経や思考、生活習慣などにどのように影響を与えるかを、
アイダ・ロルフに学んだトムから、
徒手療法やマッサージ、筋肉トレーニングなどと合わせてどのように働きかけることができるかを
直々に教わるという贅沢さ(*^_^*)
胎生学からの人類という種のユニークな特徴など、メモが止まりません♪


そして、その後の解剖実習はさらに驚きと感動の連続です。
この5日間でわたしはいったい何回
『きれい!』『すごい!』と言ったでしょう。

Todd Garcia先生の求道者のような修行者のような佇まい。
道具の使い方、実習におけるルールの厳守、
厳しさの中に、お茶目さやユーモアが感じられます。
なによりも、その解剖が素晴らしいのです。
昨日はToddのデモを目の前で見て、正確さ、丁寧さ、ご献体への優しさを感じて、
からだが痺れるように感動してしまいました。

Toddは言います。
解剖はART
解剖学はINTELIGENT
わたしたちは、いま、ここに、向き合いMINDFULNESSだと。

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内臓もすべて取り出しました。解剖図で見るのと全く同じ色!

胃のピンク色の可愛さ。
横隔膜の眼を見張るような美しいドーム。
わたしたちの二足歩行を助ける足底の皮膚の厚さ、複雑な構造。
副腎と腎臓の関係!
副腎はまるで、貝のひものようで、
こんな小さな器官がわたしたちのストレス反応を司ることに衝撃すら感じます。
こんなところまで、脂肪が蓄積するんだ!
食道と器官の思いやる関係。

解剖が進むにつれて疾患かと思われる臓器もあります。
筋肉は個人差も大きく、臓器の状態などから
ご献体の方の生活や人生のストーリーが想像できて、その尊さに圧倒されるのです。

人体は完璧。
どの細部も、工夫と智恵が究極まで織り込まれています。

無駄なものはひとつもなく、どの瞬間もわたしたちの持つ
最高の力を発揮してバランスを取り、生きようとしています。

からだの部位に集中すればするほど、
ホリスティックな全体性への信頼が深まり、「ホリスティック」という言葉を用いるとき、
解剖実習前と後では、もはや同じ言葉ではないくらいの実感を伴っています。


解剖実習の最後の日の午後、ようやく脳にアクセスできました。
脳神経、蝶形骨、脳下垂体が見たかったのです
が、わたしの解剖技術では脳下垂体がわからず、時間もなく。
Todd先生が、ピンセットでそう〜とつまんで出してくださった、
小さな小さな耳小骨の完璧なフォルム!
解剖図と同じでした。

あと残り時間が15分というのに、
『脳下垂体が見たいんです』とお伝えすると、
無言で頷き、蝶形骨のトルコ鞍から、脳下垂体を出して
わたしの手のひらに乗せてくださいました(*^_^*)感動です。


皮膚の豊かさ強さ
血管や神経の繊細さ
星のように枝を伸ばす太陽神経叢
精巧な細工物のような三日月の半月板
意外と薄かった菱形筋
体内の異物が綺麗に筋膜に覆われていたこと
個人差の大きな大腰筋
小指の先ほどの脳下垂体
脳の白質、灰白質
心臓がからだのほぼど真ん中に位置していること
腎臓と副腎の関係
肩甲骨の完全なフォルム
股関節の可動域
もう、書ききれません。
すべてをお伝えできないことが本当に残念です。

こころ、からだ、いのち。
どれが欠けても、私たちは全体性を維持することはできません。

声をだす、ということひとつとってみても、発声に関わる筋肉や神経だけでなく、
足底も、下腿も、骨盤も、腹部も腰部も、横隔膜も肺も気道も、頭蓋も、
つながりの中で機能しています。

細胞の中に、構造があり、DNAや染色体、ミトコンドリアやさらにミクロな量子の世界から、
からだ全体へつながって存在するいのち、それ自身がホリスティックであること。
そして一瞬も休むことなくいのちを支えているもの、
人はそれをホメオスタシスといったり、魂ともいうのですが、
目に見えない働きへの感謝にじわじわと満たされています♪
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明後日からの施術は確実に変わるだろうな、と感じています♪
わたしの中の変化を感じつづけます。
みなさん、楽しみにしていてくださいね(*^_^*)

アリゾナ最終日!最高のお天気♪これが、アリゾナブルースカイ。
キャメルバックマウンテンへトレッキング。地球はでっかいです(*^_^*)

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9日間、家を空けていたのですが、家族みんなで応援してくれました(*^_^*)
娘が毎日のように送ってきてくれた今晩のおかずの写真を見て、
毎日頑張れました♪大根のたいたの、とか、食べたくて仕方なかったです。

そして、解剖実習の最高のチームワーク、
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休憩時間に話したこと、聖なる山へのトレッキングや
大笑いしてごはんを食べたこと、
4車線を全力ダッシュしたこと、夜の勉強会…。
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一緒に参加させていただいた方との出会いと交流も宝物です(*^_^*)
みなさま、ありがとうございました。

帰りはフェニックスからトータル13時間のフライト+出発遅延1時間。
地球の自転を追いかけたので、さすがにふらついてます。
大阪につくのは夜になりますが、ここで寝たら時差ボケになるので、ぐっとガマン。
途中のロシアの大地が美しかった〜〜(*^_^*)向こうは氷河かな。
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