午前に来られたお客様が、
「3ヶ月、インドに行くんです♪」

わあ!3ヶ月も!
お一人で!

ワクワクが伝わります。
インド談義であっと言う間に
時間が過ぎて行きました。

大学生のとき、
ひと月近くインドを旅しました。

バラナシというヒンドウーの聖地。
ガンジス川の岸にいくつも並んだ
火葬のためのガートで、
人が灰に戻っていくのを、
毎日毎日朝から晩まで座ってみていました。

火の爆ぜる音と
立ち上る煙と嘆きの声と祈りの歌。

ガンガーのガートの火は3000年
絶やさず燃えていると聞きました。
ガンガーに還るのが、最高の幸せ。
火葬の順番を待つ人がずっと続きます。

川に浮かぶ粗末な木の船からは、
荼毘に付された灰と骨を流します。
真っ黒なガンジス川に身を浸して
沐浴する男たち、
原色の衣の女たち。

息が止まるくらい大きな満月。

あまりに強烈だったからなのか、
30年経っても色褪せないわたしのインド。

匂いまですぐそこに漂ってきそうです(*^^*)

ガンガーを照らす満月を見ながら
腰掛けていたら、
いつもその辺りを縄張りにしてるタバコ売りが
わたしの横に座り、
満月の詩を詠ってくれました。
物悲しい異国のメロディ。

どんなに貧乏旅行でも
旅をした方がいいと思うのは、
この風景にわたしは一生支えられるんだ、
と感じる一瞬があるから(*^^*)

インド、行きたいな。
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