今日の午後からは月に一度の
小児病棟でのラヴィングタッチケア
&アロマケアのボランティアでした♪
いつもと異なり外科病棟での活動になりました。

小児病棟というのは病院の中でもユニークな場です。

成人であれば、
たとえば、外科とか内分泌科とか内科とか耳鼻咽喉科などに
細分化されて、
それぞれの病気の方が入院治療を受けていますが、
小児病棟は、事故や炎症のこどもたち、
感染症のこどもたちも、
先天性の心臓病や腎臓病や発作や麻痺をもつこどもたち、
小児がん、白血病などのさまざまな症状をもつこどもたちが、
「こども」、20歳以下であるということでともに過ごしている病棟です。

だから、4人部屋に、ゼロ歳児が泣いている横で、
中学生の男の子が胃瘻の手術のために入院していたり、
脳炎を起こした3歳のこどもや
事故で大きな手術をしたこどもたちもいるのです。

タッチケアでの介入を希望してくださっていても、
月の一度の活動ですので
すべての方のところに伺うことは今の段階ではできません。
ご希望してくださっている方はもちろんですが、
お隣で寝ているお子さんとご家族のお気持ちも考えて
タッチケアをお伝えすることになります。

病院という限られた空間ですが、
ここは子どもたちにとっての「おうち」でもあるので、
医師や看護師やリハビリの先生や病棟保育士の方や
みなさんが、とても暖かく、
ひとりひとりに声をかけてくださっています。

こどもたち自身も、
突然のからだの大きな変化に戸惑い、
その変化を受け入れることに時間がかかり、
大好きな家を離れて一人夜を過ごすことへの不安や
治療のつらさで気持ちが不安定になります。

同時に、
ある日突然、
病気や事故でこれまでの生活を失い、
自分の身が引き裂かれるように
つらく受け入れがたい現実の中で
子どもの病気に向き合い、
治療法の選択や将来についての不安、
痛みや発作や手術への対処などで
自分自身の体も心も疲れ果ててしまっているご家族のみなさんに、
香りやタッチケアで
楽しさや穏やかさを感じていただき、
心地よさの中で生きる力を高め、
これなら自分にもできそうと感じていただけるタッチケアを
時間の許す限り、お伝えしたいと思います。

打ちのめされそうな落ち込みや不安を少しでも和らぐことを願い、
こどもたちにとっても、
祈りとともに付き添うご家族にとっても、
今この状態でできる
一番心地よくて安心できるタッチケアをお伝えすることは
わたしにとってもチャレンジングな場となっています。

今日はお二組へのタッチケアレッスンでした(^^♪

手術が終わり退院を目前にして大きな発作を起こした
小学生とお母さんへのタッチケアレッスンを行いました。

何年か前、痙攣発作で入院中だったこの男の子の
ベッドサイドへタッチケアに伺ったことがあります。
その後も、男の子が通う学校へタッチケア講習会に伺ったことがあり、
今回で3度目のタッチケア介入になりました♪
お母さんは、ラヴィングタッチあいうえお、を覚えていてくださって、
柔らかなまなざしで、ふわぴたタッチをしてくださいました(^^♪

頻繁に起こる発作の誘発要因がはっきりしないので、
お子さんが普段から過敏に感じる部位や
穏やかにタッチを受け入れてくれる部位を、
お母さんのお話やお子さんの反応から探していきます。

手指、お口周りは触覚受容器の数も密集している部位なので、
触れるだけで全身に強い緊張が走ります。
でも、肩や頸部、頭部ではとても心地よい様子。

薬剤の影響でうつらうつらとされていたのですが、
途中でそっと目を開け、
優しく触れられていることを確認するかのように、
ふわ〜〜と微笑み、
またまどろみの中へ。
その気持ち良さそうなこと

そしてもうひと組は、
事故でからだの一部を失った幼稚園児へのタッチケア
…の予定でしたが、
お母さんとお子さんの親密な関わりがとても素敵で、
タッチケアをはるかに超えておられたので、
二人の幸せな触れ合いを、
同じ空間で共有する時間になりました♪

生まれたての子鹿の赤ちゃんを
慈しんでいるお母さん鹿のような、
愛情いっぱいの優しいタッチと、
お母さんの愛を全身で味わい、
とろけそうな笑顔の2人を見ているだけで幸せです(o^^o)

皮膚から皮膚へのタッチは、
自律神経系の交感神経が持つ「闘争逃走反応」を鎮め、
心身の緊張を緩め、心と体の在り方に大きく影響します。
あれだけの大きな手術のあとにもかかわらず、
人懐こくニコニコとお母さんに甘えている姿を見ていると
触れ合うことでの、信頼感や安心感が
痛みや不安な気持ちを静めていることを実感します。

人には肌があって、
触れられる手があって、
本当によかったと心から思う。
肌を手掛かりに、わたしたちの心身の潜在的な可能性は
広がっていきます(^^♪


</div>