うちで飼っていたハムスターのゆーりーが
旅立ちました。

家族が誰もいないときに、
そっと天に帰っていきました。

ゆーりーちゃんは2歳半。
人間でいうと80歳以上の長寿でした。
娘が3年生のとき、急にわたしの仕事が忙しくなり
お留守番をすることが多くなりました。
わたしが帰るまでの1時間、
どうしたら、娘がさびしくないかなあ、と
家族で考えたのがハムスターでした。
春休み、小さな小さなゆーりーちゃんが
やってきたときのうれしさ♪

最初はどちらも慣れず、
おずおずと手を出して餌をやるたびに
ガブリと噛みつかれていましたが
だんだん慣れてきたのか、
手のひらに乗ってくつろぐようになりました。

ゆーりーちゃんは
いつも夜中に一生懸命まわし車を回し続け、
小さな木の小屋をきれいに整頓し、
身づくろいには余念なく、
毛並の美しい美人の子でした。

わたしは日中はケアルームで施術していますから
夜中に事務作業やパソコン仕事をするのですが、
リビングのダイニングテーブルで作業する私の横で
給水器を「カカカッカ」と押して水を飲む音や
しゃ〜っとまわし車を回して、
スタッと飛び降りて、上手に着地する姿に
夜中に働く同士に似た気持ちを抱いていました。

夜中に動くハムスターは
わたしたちが起きてくる時間になると
眠りにつきます。
朝一番、「おはよう、おやすみ」と声をかけると
小屋から一目散に走ってきて、
「ちょうだい、ちょうだい」と手を振るのです。
ひまわりの種を上げると
それはそれはうれしそうに目を細めて
両手で持って食べる姿が愛らしく・・・。

こんなにハムスターが賢くて、
スマートで、可愛くて、
感情表現(おそらく)もする動物だと
ゆーりーを飼って初めて知りました。
娘のために、と飼い始めましたが
中学生になった息子にとっても大切な友達で、
だれよりも可愛がっていました。
家族のだれもが、ゆーりーにとっての特別で
いたかったのです。
無口な夫も、「あいつは俺に一番なついてる」と
信じられない優しい声で話しかけていました(*^_^*)

1年半から2年半が寿命と聞き、
その日がいつ訪れるのだろうと、
ときおり考えていましたが
その日はやってきました。

2年をすぎるころから
あんなにきれいだった毛並に
寝癖がつくようになり、お腹を壊してしまったり
まわし車もあまり回さなくなり
ひまわりの殻が硬くて食べにくくなっていました。
ハムスターの世界では、とても長生きをしたようです。
亡くなる直前まで、普段通りでしたが、
あとで、被捕食動物は弱いところを見せると
食べられてしまうので体調を隠すのだと知り、
切ない気持ちになりました。

それでも最後の最後まで、
お部屋の掃除も怠らず、
トイレも決められた場所で、
大好きな野菜を食べていた凛とした姿・・。
潔く、かっこいいです。

小さな小さなハムスターと
たくさんの幸せな時間を共有し、
かけがえのない家族の思い出も
ゆーりーと一緒に作ることができました。

一生懸命に生きること。
今、ここを生きること。
存在することだけで誰かの微笑みや
幸せになっていること。

ゆーりーから学んだことは
数え切れないくらい。

長々と書いてしまいましたが、
書いていて気持ちが楽になってきました。
読んでくださってありがとうございました!

たくさんのお花と一緒に
お庭に埋めてあげようと思います。
ありがとう、ゆーりーちゃん♪
天国では草原を思いっきり走り回ってね。
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