先日、「シャーマンへの旅」という
刺激的なワークショップに参加してきました。
ファシリテーターは、吉福伸逸さん。
トランスパーソナル心理学を
いち早く日本に紹介した立役者であり、
ケン・ウイルバーの著書や
古くは『タオ心理学』
(大学時代に読み、感銘を受けた忘れられない本、
工作舎の装丁もとても素敵)


また人類学者マイケル・ハーナー著の
『シャーマンへの道』などの



自己成長と変容のための思想や
実践についての数々の名著を訳し、
古今東西の識者や思想に造詣が深く、
心理学や思想、さまざまなセラピーに大きな影響を
与えたかたです。

彼のワークショップは、とにかく自由で
参加者のプロセスに沿って、
融通無碍にすすめられていきます。


そして行われた『シャーマンへの道』は・・・。
深く、暗く、静かで、激しく、
懐かしく、震え、引き込まれるものでした。

この感じは昔むかしのNYでの経験に似ていました。
NYを旅していたとき、ふと知り合ったメディスンマン志望の
アメリカ人の家に友人とともに招かれることになりました。
アメリカ人の彼は白人だったのですが、
ネイティブアメリカンの部族で学び、
儀式などを体験していました。
5番街にほど近いアパートには、
ところせましと、ドラムやひょうたん、
見たことのない不思議な音のする楽器が飾られていました。
片言の英語で話すうちに、
ことばがもどかしくなり、
互いに楽器を鳴らして語りあうようになりました。
静かなドラム、弦楽器、レイントリー・・。
音がひとつのいのちのようにうねり、形を描いていきます。
1時間ほどそれぞれが思い思いに音を奏で、
軽いトランス状態に入っていきました。
セッションが終わったときの、
長い長いたびを終えたような心地よい疲れと、
なんともいえない落ち着きを今でも覚えています。

10代のころ、わたしは本気でシャーマンや巫女さんに
なりたいと考えていました(^_^;)
カスタネダの本を読み、
人類学や民族学を志ていたのです。
フレイザーの金枝編。
ジョゼフ・キャンベルの神話を内包したわたしたちのからだ。
「ともあれ、私は存在する」レヴィ・ストロース。
琉球のアカデミック・シャーマンで、
二上山を舞台にした名著「死者の書」を著した折口信夫。

これもまた名著の『忘れられた日本人』をはじめ
日本各地の村をフィールドワークした宮本常一の
漂白の民や虐げられたものへの視線。


シャーマンは今も世界各地に存在し
文明のすすんだこの日本においても
「魔物(非日常のリアリティ)の地図」と
「人間界の地図」が重なりあっているのです。

シャーマニズムは、自然とのつながりとともに生きる
ネイティブアメリカンなどの
エコロジカルな生き方に共鳴する人が増えたことから
注目を浴びることになりました。
シャーマニズムは「こころとからだ」を
統合するためのとてもホリスティックな方法論であり、
シャーマニックなイニシエーションにより、
わたしたちの意識のとらわれから解放されることで
治癒力を最大限に引き出す意識状態を
作り出すことができます。

シャーマンは、自分個人のためではなく、
土地や部族や他の人を守るための知識や力を得るため
物質界ではない階層の存在と接触し、
その知恵や力を活用するのです。

アロマセラピストも、そういう意味では
シャーマンに限りなく近いのかもしれません。
クライアントの治癒力を引き出すために、
アロマセラピストは無心となり、
植物を選びます。
精油を用いたアロマセラピートリートメントでは、
セラピストもクライアントも、瞑想状態に入り、
変性意識状態のなかで、
こころやからだの声に耳を澄ませ、従い、
自己の変容を導きます。

シャーマンワークをしていて
アロマセラピスト=メディスンマン
というイメージがわきあがりました。
時間をかけて深めているところです。