先日、ベニシアのレッスンのあと、
古くからの友人に会い、
百万遍のベジタリアンカフェでお茶を
飲みました。
さすが、京都のベジカフェだけあって
お客さんはほとんど外国人です。
友人とただお茶を飲むなんて、
本当に久しぶり!
友人はなんと会社を抜け出してわざわざ
出てきてくれたのです。
Cちゃん、ありがとう!

たまに会ってわたしたちが話すことはといえば、


トマトつくりの名人の話しや、
田んぼのいきもの調査のことや、
日本の農業の話し・・。
今回彼女の話で一番感動したのは
沖縄・宮古島の森の中に作られた人工の
池の話。

宮古島は山がなく、だから川もない。
標高差もない平地なので、
島の土地のほとんどが人の手によって開発され
自然そのまま、のものはあまり残っていないそうです。
そんな島の中に涵養林があり、
埋め立てて作った人工池があるのだそうです。
川のない宮古島は水不足にいつも苦しみ、
今では地下に雨水を溜めて、農業や飲用に
利用しているといいます。
人工池の周りを歩いた友人は
人工の池とは気づかないほど、
木々や植物が生い茂り、
見事に森に溶け込んでいることに驚きます。

でももっと驚くのは、
その池にうなぎが泳いでいたこと。

川のない島にうなぎ!!

どうやってその池にうなぎがやってきたのか、
種明かしを聞いてもっとびっくりしました。
みなさん、どうしてか分かりますか?
答えはまたいつか・・・(ケアルームで!)


友人とは、昔一緒に田んぼを耕しました。
わたしはまだ20代で、血気盛んで、
なんでもできると思い込んでいました。
福岡正信さんという「自然農法」の師の著作を読んで、
耕さず(不耕起)、無肥料、無農薬、無除草の
お米つくりをしようとしたのです。

福岡さんの農法がユニークなのは
稲を刈る前にクローバーの種を蒔き、
田植えをしないで、稲のもみを粘土で団子にし、
田んぼにひょいひょいと蒔いていくというスタイル。
それでもお米の収量は2倍、
同じように栽培された野菜は
まるでフィンドホーンの大かぼちゃのように、
ぐんぐん大きくなるのです。

ここでは「多様性」がキーワードになります。
単一の野菜、単一の品目だけを栽培することで
土地は痩せ、病気が発生しやすくなります。
多様な作物が共生している土地では、
それぞれの植物が、しっかりと根をはり、
強く、たくましく育つのです。

20代のわたしは自然農法の表面だけを
まねして、分かったつもりになっていました。
もちろん、付け焼刃のやっつけ仕事では
稲は育ちませんでした。

今、様々な人生の経験を経て、
ようやく「多様性」の意味や
福岡さんが伝えようとしていたことが
少しづつ理解できるようになりました。
当たり前のことですが、
バラはバラであるからこそ美しく、
すみれはすみれの花であるからかけがえのない命なのです。

その福岡さんも
この8月18日、95歳でお亡くなりになりました。
お会いしたことはありませんでしたが、
わたしが今、アロマセラピーという
植物とともに生きてゆく仕事を選んだのも
福岡さんの思想や生き方が影響しているのです。
ご冥福をお祈りし、
心から感謝の気持ちを捧げたいと思います。