先週の日曜日8月26日にホリスティックフォーラムが
開かれました。

今回の講師は、京都にわたしが住んでいた時代から
大ファンだった(笑)江部康二医師です。

江部先生は京都市内の北部の
高雄病院理事長をされています。
高雄病院といえば日本全国から
アトピーの患者さんが訪れることで知られていますが、
江部先生は、自らの糖尿病をきっかけに、
600人以上の糖尿病患者に「糖質制限食」を実施したのです。

それまでにも高雄病院では徹底した
玄米菜食を中心とする食事療法に重きを
おいていましたが、
さらに一歩すすめた、炭水化物を含む一切の糖質
(ただし野菜などに12%ほど含まれる
糖質は排除していません)
を排除する糖質制限食を行ったところ、
その日から血糖値が著しく改善したのです。

たしかに、お砂糖などを取らないのは理解できますが、
米もパンもうどんも麺もとらない食事法は
日本で一般的なお米中心の食事からすると
なじみのない奇異な食事です。
しかし、糖尿病の患者さんに対して、この糖質の制限が
どれだけ画期的な効果を生み出すのか、
豊富な症例を用いて説明してくださいました。
食後血糖250近い患者さんが
インシュリンも他の投薬もなしで、
糖質制限食を試みたところ、
その日のうちに血糖値が正常範囲内に落ち着き、
安定していきます。

GI指数(Glycemic Index)
という血糖上昇反応速度を調べる指数があります。
この指数は50gの糖質を含む食品を摂取した後の
血糖値の上昇を基準となる食品
(ブドウ糖50g)を摂取した後の上昇値と比較して
%であらわした数字です。



たとえば

白パンとブドウ糖はどちらも100
人参:85
白米:70
バナナ:60
乳製品:35
大豆:15

となります。
お豆腐と白パンを同じ量食べると
お豆腐はほとんど血糖値をあげませんが
白パンはブドウ糖をそのまま食べたのと
同じくらい上昇するのです。
とくに精製され尽くした白米や白パンは
食養の世界ではよく知られていますが
「毒」を食べているのと同じくらい
からだを痛めていることになるのです。


血糖値の上昇が大きいほど
「ブドウ糖スパイク」という空腹時血糖と
食後血糖の差が大きくなります。

ブドウ糖スパイクが大きいほど
血管内の内皮に傷が生じ、
それによって動脈硬化になりやすく、
心筋梗塞のリスクも増大するのです。


糖質を制限する食事は
今までのカロリー制限優先の
日本糖尿病学会の糖尿病食(高糖質低脂肪食)とは
考え方の基礎から異なります。
ただ現実をよく見てみると、
戦後から長期に渡って糖尿病・肥満といえば
「脂肪」が原因とされてきたのです。
そして厳格な脂肪抜きの食事栄養指導が行われてきたのですが、
糖尿病患者は減少するどころか
増加の一途をたどっています。
またアメリカでは脂肪摂取率が減少しているのに
糖尿病・肥満が倍増したことから
近年低糖質食が注目を浴びてきています。
写真で見る高雄病院での糖質制限食は
とてもおいしそうで、
制限食という名前が似合わないほどです。


余談ですが、
先生が、「更年期前後のちょっと小太りの女性が
コレステロール値が高いのはまあ普通に健康ということです。
低すぎるほうが問題ですねえ」と言われたのを受けて
お帰りのお見送りのときに質問してみました。
「わたしは炭水化物が大好きで
ご飯もたっぷり食べています。
中性脂肪もコレステロール値もとっても低いのですが、
どうやったら太れるのですか?
低すぎる値を高くするにはどうしたら良いですか?」

江部先生はわたしをじ〜と見て、
わっはっはと大笑いし、
「とても若くて健康そうなので
それでいいんじゃないですか♪」
と手を振って帰っていかれました(^o^)

糖質制限食についてはビオヘルスさんの
HPに
詳しく解説されています。
江部先生のページがありますので、
どうぞ参考になさってください。





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