緩和ケアでのアロマセラピーのボランティアに
毎週のように通っていた時期がありました。
精油の入ったポーチを持って
(夏場は保冷袋に入れて!)
往復4時間以上もかけて通っていました。

ここでは、わたしのアロマセラピーの原点となることを
たくさん学びました。

いろんな方との出会いがあり、
様々な物語があり、悲しさと辛さと厳しい現実があり、
緩和ケアなのに、なぜ?と思われるかもしれませんが
笑顔もいっぱいありました。

手の力。

手のあたたかさ。

なんていうことのない会話がときほぐしていく
こころとからだの緊張。

涙。

語られた物語と語られなかった物語。

病室を満たす心地良い植物の香り。

ターミナルの患者さんにとって、
アロマセラピートリートメントのタッチと
優しい精油の香りがもたらす効果は
ここでは書ききれないほどです。
わたしが担当させてもらった患者さんはどなたも
たった1回のトリートメントの機会であっても
忘れることなく、記憶のなかで生き続けておられます。

痛みと悲しさで笑顔がなくなってしまった方が
精油の香りに触れた瞬間に見せる笑顔と
「ああ、いい香り」のためいき。

トリートメントの間に、何度も何度も
「あ〜いい気持ち(*^_^*)、こんないいものなのね」と
繰り返し口にされる「ありがとう」。

わたしたちが訪ねていく日は、朝から
何回も「アロマの人はまだ?」
と尋ねてくれている年配の患者さん。

「こんなに気持ちよさそうなお父さん、
入院して初めてみました」と涙ぐむ家族の方。

肺への転移からずっと咳き込んでいた方が
アロマトリートメント中は一度も咳き込まず、
すーすーと穏やかな呼吸をして
眠りにつかれたこともありました。

ある日のこと。
担当となった男性の病室へ伺うと、
その方はベッドの上に正座し、病室の窓から
青い青い空を見ておられました。

続きは次回に・・・









</div>