福岡先生の田んぼは耕しません。
耕さないと土ががちがちになってしまいますよね。
それに雑草も生えてきます。
そこでクローバーを一面にまくのです。
そうすると確かに雑草が生えなくなります。
 
クローバーを蒔くことで、まず除草剤がいらなくなります。
耕す手間もいらない。
クローバーの根があることで土が軟らかくなるから。
 
田植えもしないのです。
直植えといって、お米の籾を泥団子のように
まぜてぽいぽいと田んぼにほっていくだけ。
もちろん、農薬も使いません。
虫がきても放っておく。
それなのに、一穂についてるお米の数は
近代的な農業を行っている農家の
平均を上回る収量を上げるのです。
 
なんでなんで?
虫は?土の栄養分は?病気にはならないの?
疑問がいっぱい出てきますよね。
 
 
天道虫
自然界が持つ力に余計な手を加えない。
自然の力を心の底から信じている。
こうあってほしい、と望むのではなく、
ありのまま、あるがままを受け入れ
辛抱強く待つという態度が、当時の私にはありませんでした。
わたしの思う形がまず先にあって、
こうなってほしい、こうなれば成功、
虫がきただけでもあたふたしていたし、
実際、言葉や形の自然農法にあこがれていても
こころの奥のほうでは信じていなかったのかも
しれません。

で、わら一本の革命をこころざした福岡先生と
アロマセラピーはどう結びつくの?

私たち、人間のからだそのものが自然なのです。
60兆個の細胞のひとつひとつの営みは
常にベストを尽くしているし、
生きよう生きようというプログラムを
インプットされているのです。
でも自然そのものであり、無限の力を秘めた
自分自身のからだからの声や、こころの叫びを
聞かないふりをしつづけていると
やがてこの自然は枯れ果ててしまいます。

こころもからだもからからに乾いて、
自分のからだの肩こりにも気がつかないくらい
鈍感になっていて、
つむぎの森を訪れてくださる多くの方々が
幸せに生きていく力を取り戻していただくのに
福岡先生の自然農法は大きなヒントに
なると思うのです。

あるがままを受け入れる。
こうあってほしい、こうなってほしいという
セラピストの希望を押し付けることのないように。

光と土と風と水からの贈り物である植物の香りは
疲労したこころとからだとたましいを
いつも優しく強く支えてくれるのです。
ほんとすごいね、自然って。